インテリジェンス
戦前を舞台にしたスパイミステリ、ジョーカーゲーム。
機関生を指導している結城中佐のモデルの秋草俊中佐について調べると、陸軍中野学校を設立~神戸事件が起き責任をとって校長を辞めるまでの1年4か月しか指導に携われなかったそうだ。
神戸事件は詳細は不明だが、校長を引責辞任したとある。
思いのほか短いです。この期間だと一期生を育て上げ、二期生の教育しかかりくらいまでしか教育できなかったのでは?
教育者が変われば学校も変質してしまったでしょう。
じっさい戦況の変化(大東亜戦争勃発)に伴い、諜報重視から謀略、ゲリラ戦術教育機関と変わる。
神戸事件の内容は不明だけど、秋草中佐をスパイマスターとしてフル活用したかった軍部の謀略なのかと思えるくらい絶妙なタイミングの引責辞任時期ですね。
昭和13年7月 特種勤務要員(第一期学生19名)教育開始
14年7月 終了
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16年12月8日 真珠湾攻撃
あー短いです。
たった三年半しか純粋な諜報活動はできそうにないです。
陸軍中野学校ができるまでは外務省、駐在武官あたりの分かりやすいスパイしかいなかったんですよね。
明治時代から著しい近代化を遂げた日本でしたが、外交、インテリジェンスについては立ち後れてしまったのでしょうね。
陸続きのヨーロッパの国々は外交が立ちゆかなければすぐに征服されてしまいますから、危機感ありまくりでしょう。
この点に関しては現状もあまり変わっていないのかもしれません。
私は内閣官房機密費を活用して日本政府がアンオフィシャルカバーの諜報員を育成していてくれたなら、と思っています。
なんでも安易に公開するのがいいってわけじゃない。
日本国民に誠実なそんな諜報機関が東アジアに戦火の兆しがある今、切実に欲しいですね。
左派と呼ばれる人達の後ろには共産主義がある。
戦前も今も変わらない。むしろ今の方が金や権力があるから危険かもしれません。
唯一救いがあるのは、インターネットが普及して、メディアの欺瞞が暴かれたこと。
これも戦時においてどのような扱いになるでしょうか。
紙媒体の情報は電気、通信が不通になったとき、頼らざるを得なくなる。
流言飛語に惑わされず、は基本としてどのように情報を正しく解析するかが、庶民たる私の課題です